明治学院大学

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社会学部

社会福祉学科

社会福祉学科

河合克義

河合克義 Katsuyoshi Kawai
本館7階 0709号室:
03-5421-5557:
kawai@soc.
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専門領域およびその概要

◆ 地域福祉論

地域における社会福祉の諸問題を扱う一分野です。地域福祉は民間福祉活動としてスタートしました。我が国では1970年代になるまでは、民間団体である社会福祉協議会を中心に民間活動として展開してきました。1970年代に入って、家族と地域の大きな変化に対応するサービスとして在宅福祉が重視されるようになり、国の制度として在宅サービスが発展してきました。いま、地域福祉は公的な制度から民間の諸活動まで、その守備範囲は拡がって来ています。都市部での社会福祉と過疎地の社会福祉では、当然、そのあり方は異なります。同一自治体内でも、地域ごとにいろいろな特性が存在します。こうした地域性を基礎にした社会福祉のあり方をみんなで考えたいと思います。

◆ 近年の研究テーマ

2003年秋、フランスのナンシーで久しぶりにお会いした恩師・Henri Hatzfeld教授に「民主主義の基盤を作るものとして社会保障・社会福祉がある」こと(『総合社会福祉研究』誌、第24号のインタビュー、総合社会福祉研究所刊、2004年3月)を言われ、日本の社会福祉の最近の議論がなんと狭いものか思い知らされました。事実に根ざした発言、実証的研究を大切にしたいということから、いつも何本かの調査を抱えています。特に高齢者の生活と社会的孤立問題を研究しています。調査対象地域は都市部のみならず過疎地、離島も入ります。また、1997年から10年間、沖縄県読谷村での調査に毎年出かけ、沖縄の地域共同体の文化の力とネットワークの独自性に注目し、それとの関連で沖縄の社会福祉について研究しました。2010年度は、新潟市中央区での高齢者調査を行なっています。

 

担当授業

研究休暇中につき、本年度授業は開講されません。

 

研究業績

  • 『少子高齢化社会における地域介護-「高齢者介護に関する住民生活調査」最終報告-』(共編)自治労連・地方自治問題研究機構、2004年8月。
  • 『2005年 日本の福祉 論点と課題』(共編)大月書店、2005年5月
  • 『読谷村におけるひとり暮らし高齢者の生活実態と社会的孤立に関する調査報告書』明治学院大学社会学部付属研究所、2006年3月。
  • 『港区におけるひとり暮らし高齢者の生活実態と社会的孤立に関する調査報告書』東京都港区社会福祉協議会、2006年8月。
  • 『横浜市鶴見区におけるひとり暮らし前期高齢者の生活と介護予防に関する実態調査報告書』横浜市鶴見区福祉保健センターサービス課、2007年3月。
  • 『横浜市鶴見区におけるひとり暮らし後期高齢者の生活と介護予防に関する実態調査報告書』横浜市鶴見区福祉保健センターサービス課、2007年3月。
  • 『図説 日本の社会福祉 第2版』(共編)法律文化社、2007年5月。
  • 『葛飾区におけるひとり暮らし高齢者の生活と意識-「ひとりぐらし高齢者毎日訪問事業」利用者調査報告書-』葛飾区社会福祉協議会、2009年3月。
  • 『大都市のひとり暮らし高齢者と社会的孤立』(単著)法律文化社、2009年11月。

 

社会的活動

  • 全国老人福祉問題研究会全国運営委員
  • 葛飾区介護保険事業審議会会長
  • 葛飾区社会福祉協議会権利擁護センターかつしか運営委員会委員長
  • 中野区社会福祉協議会幹事
  • 港区地域保健福祉推進協議会副会長
  • 君津市社会福祉協議会地域福祉活動計画策定委員
  • 総合社会福祉研究所理事
  • 『月刊ゆたかなくらし』編集委員
  • 『福祉のひろば』編集委員
  • 『総合社会福祉研究』編集委員

 

プロフィール

北海道生まれ。
1977年:明治学院大学大学院社会学研究科社会学・社会福祉学専攻博士課程修了
1977年:明治学院大学社会学部専任講師
1981年~82年:フランス・ナンシー大学社会学研究所客員研究員(Henri Hatzfeld所長の講座<社会保障・社会福祉論>に所属)
社会学部長、大学院社会学研究科主任教授、学校法人明治学院理事、副学長を歴任。
現在、社会学部教授

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