明治学院大学

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社会学部

社会福祉学科

社会福祉学科

清水浩一

清水浩一 Koichi Shimizu
7号館10階 1019号室:
03-5421-5357:
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専門領域およびその概要

社会福祉における「価値」の問題に興味を抱き続けています。社会福祉の歴史をたどると、憐れみ、同情、基本的人権、あるいは差別・偏見等という用語をみる機会が多いと思います。これらの観念の基底部分を構成するものを価値ないし価値意識と考えますが、そこから社会福祉を理解する手がかりを得ようとする研究方法といえるでしょう。私はこうした問題意識に対して、フイールド(現場)としては主に貧困や生活保護法を中心に研究してきました。その他、老人福祉と介護保険、障害者の自立、児童の社会的養護のあり方など、関心は無限に広がっていきます。

◆ 近年の研究テーマ

戦後の経済成長と過疎化に揺さぶられ続けた漁村の生活問題を具体的に把握し、そこで生きてきた人々の生活史と「思い」の一端を把握したいと考えている。そのために北海道・奥尻島を訪問し、人々の「語り」と資料の収集を行う。そして生活の危機がどのような形で人々を襲い、どのように乗り越えてきたのか、合わせて把握したい。

 

担当授業

◆学部担当授業
  • 福祉開発フィールドワーク
  • 演習1
  • 演習2
  • 社会福祉学概論A
  • 社会福祉学概論A
  • 社会福祉学概論B
  • 社会福祉学概論B
◆大学院担当授業
  • 研究指導1
  • 研究指導2
  • 社会福祉原論研究A
  • 社会福祉原論研究B
  • 研究指導(社会福祉原論研究)

◆ 担当授業での使用テキスト・参考文献

社会福祉学概論ではテキストを使用せず、参考文献は随時示すことにしています。

  • 庄司洋子他編『貧困・不平等と社会福祉』有斐閣、1997年。
  • 見田宗介著『現代社会の理論』岩波書店、1997年。
  • 横山和彦・田多英範編著『日本社会保障の歴史』学文社、1991年。
  • 糸賀一雄著『この子らを世の光に』柏樹社、1965年。
  • 暉峻淑子『豊かさとは何か』岩波書店、1989年。

 

研究業績

  • 「介護保険法の成立過程に見る『隠れた論点』」『社会学・社会福祉学研究』(明治学院論叢)第690号、明治学院大学社会学部、2003年3月。
  • 「社会福祉改革と生活保護法『「改正』の展望」雑誌『賃金と社会保障』No.1355、旬報社、2003年10月。
  • 「切り下げられる生活保護」雑誌『世界』No.723、岩波書店、2004年2月。
  • 「生活保護改革をめぐる論点整理」 雑誌『賃金と社会保障』No.1365、旬報社 2004年5月。
  • 「生活に関する法・年金制度-現状と課題」佐藤進・児島美都子編『私たちの社会福祉法』(第2版)法律文化社、2005年4月。
  • 「書評:トニー・フイッツパトリック著『自由と保障:ベーシックインカム論争』」機関誌『社会福祉学』Vol.47-3、日本社会福祉学会、2006年11月。
  • シリーズ 高齢者と生活保護 第1回~第5回 全国老人福祉問題研究会編集 月刊『ゆたかなくらし』2007.7~11 No.304-308
  • 研究ノート「北海道の漁村にみる過疎進行のプロセスと生活問題 ―時代に翻弄され続けた国後島引揚者の運命―」『明治学院大学 社会学・社会福祉学研究 第132号』明治学院大学社会学会 2010.2

 

社会的活動

  • 社会福祉士国家試験委員(2001年~2004年)
  • 練馬区緊急一時保護センター設置検討委員(委員長 2006年9月~2007年3月)
  • 横浜市中区地域保健福祉計画委員(委員長 2005年4月~現在)
  • 社会福祉法人くわの福祉会(監事1997年4月~現在)
  • 横浜市ことぶき学童保育運営委員(委員長 2006年4月~現在)
  • 横浜市ことぶき福祉作業所運営委員(委員長 2006年4月~現在)
  • 日本社会福祉学会機関誌・編集委員(2007年4月~現在)
  • 大田区福祉オンブズマン(2008年4月~現在)
  • 大田区地域保健福祉計画推進会議委員(委員長 2010年4月~現在)

 

プロフィール

上智大学大学院文学研究科社会福祉学専攻博士課程後期・中退ののち、福島県立会津短期大学、静岡県立大学短期大学部を経て、2001年4月より本学社会学部社会福祉学科、教授。

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